食物繊維は第6の栄養素

一昔前までは栄養素としての効能が認められ無用のものと考えられていたな食物織維は今生活習慣病の予防や治療に有効であるとして、第6の栄養素とも呼ばれています。(食物繊維の一日の必要量ってどれくらい?

 

 日本人は、昔から食物繊維を摂取する食生活を営んできました。主食として、穀類やイモ類を取り、野菜やきのこ類、海藻類を多食する食生活がベースにありました。しかし、食生活の欧米化により、動物性タンパク質を主とする高タンパクな食生活が主流と肥満や便秘になりがちとなり、高コレステロールや高血圧などの生活習慣病を加速させていると考えられています。

 

血糖値上昇と食物繊維

食物繊維は、植物の細胞膜を構成している物質で、人間のもっている消化酵素では、消化吸収することができないものです。食べた物の胃や腸を通過する時間を短くし排便の量を多くし、エネルギー吸収を少なくさせる作用があります。

 

 食物繊維は肥満を予防し、食後の血糖値上昇を抑制する働きをもっているため、糖尿病の治療にも大切な役割を担う物質です。糖尿病は生活習慣病であり、食を中心とする生活習慣が大きく関与しています。バランスのよい食事をすることが大切であり、ただ漫然と食物繊維だけを取ればよいというものではありません。

 

 飲み物に、食物繊維を含んだものもありまが、これらは一般にブドウ糖を多く含んでいて多飲は危険です。あくまでも食品からきちんと取ること、これが病気の予防につながり、健康の秘訣となります。

 

食物繊維の効能

食物織維以下のような効果が在ります。

  • 肥満の予防:カロリーが低く、よく?んで食べるため、食べ過ぎを防ぐことができる。
  • 便秘の予防:消化・吸収されず、腸内の老廃物を絡め取って体外に排泄する働きがある。
  • 高コレステロール血症の予防:コレステロールを絡め取る働きがある。
  • 大腸がんの予防になる。
  • 高血圧症の予防になる。
  • 美髪・抜け毛の予防
  • 血糖値を低下させる作用がある。

 

食物繊維の多い食品
穀類 玄米、ふすま、黒パン、小麦胚芽、米ぬかなど。
いも顆・大豆製品 さつまいも、さといも大豆製品(納豆、おから、えだ豆)、そら豆
野菜類 ごぼう、かほちや、ぜんまい、パセリ、ふきの葉、ブロッコリ、みつば、せり、もやし、切り干し大根、ゆり根、かんぴょう
果実 柿、西洋なし、もも、りんご
海藻類 ひじき、てんぐさ、わかめ、こんぶ
きのこ類 干し椎茸、他のきのこも全般的に多く含まれる

 

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