糖尿病の治療と効果
それはなぜかというとインスリンを作る臓器は「すい臓」と呼ばれるところなのですが、このすい臓のある一部分でしかインスリンが作れないからです。この部分をランゲルハンス細胞と呼びますがランゲルハンス細胞は、一度その機能を失うとガラスの用に固まってしまい二度と元の姿に復活することが出来ないのです。つまり健康な状態に戻すことが出来ないのですですからそうなる前にインスリン分泌機能が失われない努力をする必要があるのです。これが、糖尿病は一度なったら治らないといわれる所以なのです。
インスリンが減る原因については以下を参照してください。
⇒インスリン分泌が減る原因
では高血糖、あるいは糖尿病と診断されたときにどのような治療法をおこなうことがベストなのでしようか?最もよくないのは、血糖値が高めであるといわれたけど自覚症状がないので放置することです。少し心配ではあるけど、医者に行くのはめんどうだという人も多いでしょう。しかし、これは決してよい選択とはいえません。
少し後ろめたい気持ちや内心の心配はあるものの、まあなんとかなるだろうと思ってそのまま放置しておいてなんの改善もおこなわないと血糖値が高めのままに推移して糖尿病は進行します。しばらくは放っておいても大丈夫でしょうが、やがて次に発見されたときには相当の高血糖で、すでにインスリン注射が必要だったり、あるいはもっと困ったことに合併症を起こしている可能性もよくある話です。
現在、糖尿病の危険を指摘されながら約4割の人は、なんの治療も開始していないというデータがあります。つまり、放置する人が多くいるが糖尿病という病気なのです。そのことが、糖尿病の悲劇を大きくしています。早期発見、早期治療が最も有効な治療法です。
自宅で出来る糖尿病検査
糖尿病を確認する上で特に重要な12項目に焦点を当てて検査します。(脂質、肝機能、腎機能、尿酸値等)さらにこの12項目に加えてHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を追加しました。検査は6700円から実施できます。
糖尿病は予防医学
繰り返ししつこく記載しますが糖尿病は、放置していると進行します。高血糖を指摘されたことは、じつは「幸運」なのです。早めに対処することで、高血糖のみならず、その後の健康維持に役立てることも可能です。
「食事と運動」をしっかり改善すれば、すい臓機能はそれほど衰えていないのですから、元に戻ることは容易なのです。問題は、それ以上の高血糖で発見されたケースです。インスリンの分泌能力が若干でもある状態ならば生活習慣を見直すことでコントロールすることが出来るでしょう。糖尿病は、食事療法などで改善できる予防医学です。
厚生労働省の糖尿病治療指針でも 「食事と運動での治療」がなされた後、それでも血糖値が下がらないようなら「薬物療法を併用する」となっています。しかし「食事と運動でだめな場合は」「経口薬療法」という2段階に設定しているために、患者もなぜか安心して、「食事と運動」に、さほど真剣に取り組まないということが起こりがちです。
食事と運動を置き去りにしても、薬を飲めばなんとかなると思っている人が多いようですが、じつは経口薬ではなんともならないのです。逆にある種の経口薬(SU剤)は、すい臓の疲労を早めることになります。ですから本当は、「薬に頼るよりも徹底した食事と運動が必要」というように患者教育を徹底したほうが、よほど合併症予防に効果を発揮すると思います。
医療側でも、食事と運動の指導だけではお金を取れる治療になりませんから、さして真剣に食事と運動による療法を勧めず、次に控える薬物療法を準備していることも問題です。
そして、現在のガイドラインでは、薬を使わないで食事と運動療法で様子を見る期間を2週間から2力月程度に設定していますが、それでは短すぎます。慢性の高血糖症になるがには、それなりの時間がかかっています。ですから、それを元の健康状態に戻すにも、それなりに時間がかかります。
インスリンの分泌能力が残っている限り、ある程度の高血糖であっても、合併症の危険は、目前に迫っているものではありませんむしろ、じっくりと確実に生活習慣の改善に取り組むほうがよいのです。
糖尿病、高血圧の方が多く愛用している漢方サプリメント