高血糖は糖尿病ではない
糖尿病と診断されたとき、多くの方は非常にショックを覚えると思います。しかし、よくよく調ベてみると、昔から普通に使われていた「糖尿病」という病名は末期の状態をさすもので、検査で高血糖が見つかっただけの状態は、早期であることが解ります。
がんでいうと進行がんと早期がんの違いともいえ、当然治療法はまったく違うべきものなのです。糖尿病というのは、尿に糖が出る、どれだけ食べても痩せていく、という病気で、それが昔から使われていた本来の意味の糖尿病です。
それに対して、検査で高血糖が見つかっただけの場合は、尿に糖が出たり出なかったりで、本来の「糖尿」とはいえない人も含まれています。いってみれば、まだ糖尿病といわれる前の、いわば「高血糖症」とでもいうべき段階なのです。そのような人が1600万人のうちの大部分を占めています。本来の糖尿病のイメージはすい臓からインスリン分泌がほとんど停止した状態を指すはずです。ですから、インスリンの発見以前は不治の病でした。インスリンの発見により、糖尿病は必ず死ぬ病ではなくなりました。しかし、インスリンを投与しても依然、合併症を併発して、腎症ゃ網膜症になる人も後を絶ちません。感染症や心筋梗塞などから死亡する人もほかの人より高い割合です。
インスリンの改良によっても、それを完全に阻止することはできていません。そこで事前に合併症を予防しようという考えが出てきました。それが、血液中の血糖値を測ることにより、糖尿病の危険を事前に察知して、予防策を講じようという考えです。
ですから、そのような検査で高血糖が発見された段階であるならば、それはまだ「糖尿病」と呼ばれる以前の、いわば「高血糖症」というべき段階なのです。
その場合、どのような治療法がいちばん適切かというと、大事なのは、「高血糖症」を「糖尿病」に進行させないことです。それが合併症の予防にもなります。血糖症を糖尿病に進行させないための治療においては、ふたつの大事な問題があります。ひとつは合併症の間題です。
糖尿病の合併症には、網膜症や腎症、神経症などがあり、最悪の場合は失明したり、人工透析を受けることになります。足の壊疽も心配です。動脈硬化から心筋梗塞などになることもあります。合併症を起こすと、生活の質(QOL)が大幅に下がり、命に関わることもあります。
また、経済的な負担も相当なものになります。たとえば、インスリン注射は1年間に300万円、人工透析は1000万円もかかります。治療においては、この合併症を予防することが、第一の目的になることはいうまでもありません。そのためにはどうすればいいかということが最優先の課題です。
経口薬による治療はどこまで成功しているのでしょうか?投薬を受けながら糖尿病で死ぬ人が多いという現実もあります。薬で治癒をのぞむのは難しそうです。第二の問題は、薬の副作用の問題です。合併症を予防するためには、高めの血糖値を正常範囲にコントロールする必要があります。そのためにしばしば使用されるのが経口血糖降下薬です。しかし、血糖コントロールをおこなうための経口薬には、さまざまな副作用がともないます。そして、経口薬を使ったからといって、合併症を必ずしも予防できるとは限りません。
薬を使っていると、しばしば血糖値低下の効果が薄れて、インスリン注射に移行ししなければなりません。やむ終えない場合は仕方ないですが、出来ればインスリンを必要とするレベルまでは進行させない。と言う考えを持つべきです。
糖尿病予備軍にとって最も良い選択は、合併症を予防しながらインスリン注射を行わないための生活を送るという事です。
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